婚活

「だめなヤツ」の指摘とおちょくりまでは一種の冴えがあるのにどうして?

ビートたけしの徹底した女性批判に、オンナたちの一部が「たけしは頭がいい」といってそれを喜んで聞く向きがある。ビートたけしの「辛口」がしょせん保守的な範疇でのみ行われている点に、彼女たちが気づいて安心しているのかもしれない。

 

恋愛マニュアル〜恋愛下手の僕が婚活に成功するまで

 

「だめなヤツ」の指摘とおちょくりまでで終わらせてしまう

「しかし、他人の不幸を糧にして生きてるヤツがいっぱいいるわけだよ。だからオレは共産主義は理想的宗教だと思ってるけど、共産主義の考え方は間違いじゃないと思っているんだ。

 

問題は、そういう立派な道具を扱えないってことだよ、人間が。馬鹿な人間が敗北したのであって、共産主義が敗北したのではない」(『顔面麻痺』より)

 

ビートたけしたけしの持論である「建前先行の中身なし」の「馬鹿」がここにも表明されている。

 

社会主義の看板を掲げてデタラメを尽くした、諸外国の指導者のことを指していると考えればドンピシャリである。

 

事実それも指しているのだろう。

 

ラジオの深夜番組でチャウシェスクをおちょくっていたのを私は何度か聴いたことがある。

 

「共産主義」の扱い方(宗教)は措くとして、ここでいわんとしていることはよくわかるのだ。

 

しかし、そうなると理屈が合わなくなる。

 

ビートたけしは、「敗北」もせず「間違いじゃない」はずの「共産主義」を、どうしてはやばやと「理想」に棚上げするのだろうか。

 

「敗北したのではない」のなら、その客観的真偽の決着はまだついていないということである。

 

だったらその追究が今こそ大切なのではないか。

 

旧ソ連がなぜ倒れたのか。

 

ソ連は合理的に社会主義的発展を進める立場にあったのか。

 

それを検証し克服したらいいじゃないか。

 

婚活中の男性・女性諸氏、そう思わないか。

 

それによって、「共産主義」は棚上げする「理想」ではなく、現実的な道筋として社会発展の「立派な道具」として「扱」えるまでになるのではないだろうか。

 

たけしの筆致には、社会にしても人間にしてもその「発展」の視点がいつも抜け落ちているのである。

 

「だめなヤツ」の指摘とおちょくりまでは一種の冴えがあっても、そこで終わらせてしまうのである。

 

社会主義の看板を掲げてデタラメを尽くした諸外国の指導者のことを指していると考えればドンピシャリである。事実それも指しているのだろう。ラジオの深夜番組でチャウシェスクをおちょくっていたのを私は何度か聴いたことがある。「共産主義」の扱い方(宗教)は措くとして、ここでいわんとしていることはよくわかるのだ。

 

しかし、そうなると理屈が合わなくなる。たけしは「敗北」もせず「間違いじゃない」はずの「共産主義」を、どうしてはやばやと「理想」に棚上げするのだろうか。

 

「敗北したのではない」のなら、その客観的真偽の決着はまだついていないということである。だったらその追究が今こそ大切なのではないか。旧ソ連がなぜ倒れたのか。ソ連は科学的・合理的に社会主義的発展を進める立場にあったのか。それを検証し克服したらいいじゃないか。

 

婚活中の男性・女性諸氏、そう思わないか。

 

それによって、「共産主義」は棚上げする「理想」ではなく、現実的な道筋として社会発展の「立派な道具」として「扱」えるまでになるのではないだろうか。

 

たけしの筆致には、社会にしても人間にしてもその「発展」の視点がいつも抜け落ちているのである。「だめなヤツ」の指摘とおちょくりまでは一種の冴えがあっても、そこで終わらせてしまうのである。

 

そして、だめなヤツがだめなヤツのまま、おとなしく生きるために民主主義なんかまかりならんと、逆旋回した後ろ向きにふさぎ込むネクラな結論がいかなるテーマにおいても待ちかまえているのだ。

 

人間は学習して発展する視点を見逃してはならない

人間は生まれついての天分だけで生き、一生変わることがないもんだとでもいうのだろうか。

 

婚活中の男性・女性諸氏、考えて欲しい。

 

歴史はこんにちまでずっと発展し続けたではないか。

 

人間は努力で正しい認識を獲得できる力がある。その力を見くびってはいけない。

 

もちろん、結果として一生ダメなヤツもいる。

 

ここでは、全体を通して発展が貫いているという風に考えてもらいたい。

 

さらに、ビートたけしの発展捨象の論理は、発展を妨げる原因を免罪する役割も果たしてしまうことも見逃せない。

 

たとえば、汚職議員を当選させる有権者を「馬鹿」という気持ちは主観的にはわかる。

 

それを批判することにも反対しない。

 

だが、汚職の問題点に言及せず「みそぎ」も是認するマスコミ報道、政治や選挙の価値観を歪める保守政治批判などが根源的に存在することを捨象してもらっては困るのだ。

 

その矛盾や混乱や退廃の反映として、人々に「馬鹿」が生じうるのではないか。

 

人々の発展を求める視点で、無自覚さについての批判をすることこそが前向きな提言ではないのか、と私は思う。

 

だからオンナはビートたけしに安心する

ビートたけしの徹底した女性批判に、当の若い女性たちの一部が「たけしは頭がいい」といってそれを喜んで聞く向きがある。

 

これは、結局ビートたけしの「辛口」がしょせん保守的な範疇でのみ行われている点に、彼女たちが気づいて安心していることも一因ではないか。

 

つまり、良妻賢母イデオロギーを骨の髄まですり込まれている今の女性たちにとっては、それを勧められる方が、「社会変革の立場に立て!」というアジよりも楽なように感じるからだ。

 

自分の立場やこれまでの考えを変えなくてもいいわけだからね。

 

だが、それはやはり目先の「楽」だということを私は女性たちに忠告しておきたい。

 

そして、「マスコミ信仰」で有名人のいったことは何でも正しいと受け入れるのではなく、「この人はどうしてこういうことを言うのか」という理由や狙いなども考えながら、自分の生き方、考え方についても常に問い続けて欲しいと私は願ってやまない。

 

婚活中の男性・女性諸氏、いかがなものだろうか。

 

顔面麻痺 (幻冬舎文庫) - ビートたけし
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